東京国立博物館で特別展として、興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」 が

2009年3月31日(火)〜6月7日(日)で行われます。

これは、奈良・興福寺の中金堂再建事業の一環として計画された展覧会であり、

天平伽藍の復興を目指す興福寺の貴重な文化財の中から約70件が展示されます。

展示されるものは、阿修羅像をはじめとする八部衆像(国宝)、十大弟子像(国宝)、

中金堂基壇から発見された1400点をこえる鎮壇具(国宝)や、

再建される中金堂に安置される薬王・薬上菩薩立像(重要文化財)、四天王立像(重要文化財)などです。

特に、八部衆像(8体)と十大弟子像(現存6体)の全14体が揃って寺外で公開されるのは、史上初めてのことのようです。

このサイトでは、この「国宝 阿修羅展」で展示される仏像などの詳細を調べたものを紹介しています。



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中金堂再建

中金堂再建

中金堂は文政2年(1819)9月に、大勢の奈良の人々らの勧進によって、仮堂を再建された建物です。
興福寺には、金堂が3棟あり、中心となる金堂を中金堂と呼んでいます。
和銅3年(710)着手、7年完成、創建者を藤原不比等といわれています。
現在の建物は、享保2年(1717)焼失後、約100年を経過した文政2年(1819)9月25日に、
奈良公納堂町の豪商が中心となって勧進して、裳階にあたる周囲1間を縮小して、仮再建されました。
とりあえず仮堂を建てたのは、資金が足りなかったからで、資金ができたあかつきに、
完全な復元建物を再建する思いだったのだと推測されます。

しかし、その後の明治維新後の神仏分離令、社寺上地令、廃仏毀釈の混乱の中、
とても再建どころではなくなってしまいました。
中金堂の各部材は、多くがマツ材で、また瓦の焼きも甘く、年月を経るうちに荒廃が進み、
昭和50年に講堂跡に創立し、本尊釈迦如来像以下を移座し、
平成3年に『興福寺境内整備委員会』を設置し、整備について検討されました。
来る平成22年(2010)が、興福寺創建1300年にあたっており、
平成10年から平成19年までの10年間を、第1期整備計画として中金堂、
およびその周囲の整備をすすめることになり、中門と回廊跡の発掘調査を実地し、
平成11年度(1999)から国の史跡整備補助事業として組み入れられ、
回廊跡東北隅、中金堂前庭、中門跡の一部の調査を行い、
平成12年(2000)と13年度(2001)は、中金堂基壇の発掘調査に入りました。
現中金堂建物をどうするかについて種々検討した結果、あくまでも仮堂として建てられたもので、
マツ材が多く使われていること、また雨漏りのため腐食個所が多く、移建しての再利用は不可能であること、
柱のうち数本は再利用が可能であることがわかり、丁寧に解体して保存し再利用することになりました。

中金堂再建には60億もの巨額な費用がかかるようで、一般の人も歓進をすることができます。
1口2000円から寄進することができ、歴史的建造物の再建に一役買うことができます。





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国宝 十大弟子像
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興福寺創建と中金堂鎮壇具
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中金堂再建
中金堂再建
国宝阿修羅展は大変混雑
国宝阿修羅展は大変人気で混雑するので時間に余裕を持って行きましょう

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